「東洋哲学に興味があるけれど、
どの本から読めばいいのかわからない…」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
東洋哲学は、儒教・道教・仏教を中心に、
インド哲学や日本哲学まで広がる奥深い学問です。
人生の指針として学べる知恵が詰まっており、
ビジネスや人間関係、
ストレス対策にも役立つ考え方が多く含まれています。
しかし、初めて学ぶ方にとっては、
専門的な用語や概念が難しく感じられるかもしれません。
そこで本記事では、
初心者の方でもスムーズに理解できる東洋哲学の入門書を15冊厳選しました。
古典の解説書から現代的な視点で哲学を学べる書籍まで、
幅広くご紹介します。
興味のある分野から気軽に手に取ってみてください。
目次
1. 儒教の入門書
論語…孔子の教えを学ぶ
タイトル…論語 (岩波文庫 青202-1)
著者…金谷 治訳注 (その他)
出版社…岩波書店
発売日…1999/11/16
孔子の言葉をまとめた『論語』は、
東洋哲学の基礎とも言える名著です。
人としての在り方、
社会の中での振る舞い方について
具体的なアドバイスが詰まっています。
リーダーシップや人間関係に関する教えは、
現代のビジネスパーソンにも役立つ内容です。
岩波文庫版は原文・書き下し文・現代語訳が並記されており、
原典を味わいながら理解を深められます。
どのページを開いても、
人生に役立つ言葉に出会えるでしょう。
時代を超えて愛される理由が分かる一冊です。
孟子 全訳注…仁義の思想を学ぶ
タイトル…孟子 全訳注 (講談社学術文庫 2534)
著者…宇野 精一 (翻訳)
出版社…講談社
発売日…2019/3/13
孟子は孔子の思想を受け継ぎ、
「仁義」の大切さを説いた人物です。
『孟子』では、道徳的なリーダーシップや
人間の本質について深い考察が展開されています。
「性善説」として有名な孟子の思想を、
分かりやすく学べるのが特徴です。
講談社学術文庫版は、
詳しい解説がついているため、
初心者でも読みやすい構成になっています。
政治や社会についての考え方にも通じるため、
現代社会にも応用できる内容が多く含まれています。
2. 道教の入門書
老子…無為自然の思想を学ぶ
タイトル…老子: 無知無欲のすすめ (講談社学術文庫 1278)
著者…金谷 治 (著)
出版社…講談社
発売日…1997/4/10
老子の思想を原典から学べる一冊です。
無為自然の考え方が、
現代のストレス社会においても
有益なヒントを与えてくれます。
孔子の儒教とは対照的な、
柔軟でシンプルな生き方を説いています。
講談社学術文庫版は、
読みやすい現代語訳と詳細な注釈がついており、
初心者にも理解しやすいです。
「道(タオ)」とは何かを考えるきっかけになります。
読めば読むほど味わい深く、一生の座右の書にもなり得るでしょう。
荘子…自由でしなやかな生き方を学ぶ
タイトル…荘子 内篇
著者…荘子 (著), 福永光司 (翻訳), 興膳宏 (翻訳)
出版社…筑摩書房
発売日…2013/7/10
荘子の思想は、
老子の道家思想をさらに発展させたものです。
世間の常識や価値観にとらわれず、
自由に生きることの大切さを説いています。
「胡蝶の夢」や「無用の用」など、
哲学的でありながらも詩的な物語が魅力的です。
ちくま学芸文庫版は、注釈が充実しており、
初めての方でも読みやすい構成になっています。
日常生活に活かせる視点を多く得られるでしょう。
読めば心が軽くなる、不思議な力を持つ名著です。
内篇、外篇、雑篇と出てるんですが、
「内篇」だけでも十分に荘子思想の核心を学べます。
「内篇」は中でも荘子の思想を最もよく伝える篇とされます。
まずは内篇を手にとってみて、よさそうなら「外篇」「雑篇」に進むのが良いかと思います。
3. 仏教の入門書
般若心経・金剛般若経…仏教哲学のエッセンスを理解する
タイトル…般若心経・金剛般若経 (岩波文庫)
著者…中村 元 (翻訳), 紀野 一義 (翻訳)
出版社…岩波書店
発売日…1960/7/25
『般若心経』は、たった262文字で仏教の真髄を表した経典です。
本書では、その深遠な教えを
『金剛般若経』とともに学ぶことができます。
「色即是空、空即是色」の意味を、
仏教の基本思想とともに理解できるのがポイントです。
岩波文庫版は、詳細な注釈と共に収録されており、
初心者にも分かりやすい構成になっています。
般若心経の思想に触れたい方に、最適な一冊です。
ブッダのことば スッタニパータ… 釈迦の原始仏教を知る
タイトル…ブッダのことば: スッタニパータ (岩波文庫 青 301-1)
著者…中村 元 (翻訳)
出版社…岩波書店
発売日…1984/5/16
仏教の開祖である釈迦の言葉を、
最も古い経典から学べる一冊です。
スッタニパータは、
釈迦自身の言葉を記録したもので、
シンプルで力強いメッセージが心に響きます。
難解な教義ではなく、
日々の生き方に直結する教えが詰まっているのが特徴です。
岩波文庫版は、原典とともに丁寧な訳注がついており、
初心者にも理解しやすい構成になっています。
仏教に興味がある方は、まずこの本から読み始めると良いでしょう。
シンプルな言葉の中に、深い真理が込められています。
4. インド哲学の入門書
インド思想入門: ヴェーダとウパニシャッド…インド思想の全体像を学ぶ
タイトル…インド思想入門: ヴェーダとウパニシャッド
著者…前田 專學 (著)
出版社…春秋社
発売日…2016/8/22
インド哲学の基礎から応用まで、
ヴェーダ、ウパニシャッド、仏教、
ジャイナ教などの多様な思想を学べる一冊です。
哲学的な難解なテーマを、
初心者向けに分かりやすく解説しています。
春秋社版は、読みやすい構成になっており、
インド哲学の魅力を体系的に学ぶのに最適です。
本書を通じて、インド哲学の奥深さとその影響力を実感できるでしょう。
インド哲学10講… インド哲学の核心をつかむ
タイトル…インド哲学10講
著者…赤松 明彦 (著)
出版社…岩波書店
発売日…2018/3/21
本書は、インド哲学の広範な思想をコンパクトにまとめた入門書です。
ウパニシャッド哲学、仏教哲学、ヴェーダーンタ哲学など、
インド哲学の主要な流れを網羅的に解説しています。
専門的な内容でありながら、
明快な語り口で書かれているため、
初心者でも無理なく理解を深めることができます。
哲学的な概念だけでなく、
それがどのように現代思想や宗教観に影響を与えているのかも
詳しく解説されているのが特徴です。
また、西洋哲学との比較も交えながら、
インド哲学の独自性を浮き彫りにしています。
インド哲学の基本を押さえたい方にとって、最適な一冊です。
5. 日本哲学の入門書
日本哲学入門…日本独自の哲学を学ぶ
タイトル…日本哲学入門
著者…藤田 正勝 (著)
出版社…講談社
発売日…2024/1/18
本書は、西田幾多郎をはじめとする
日本哲学の基礎を分かりやすく解説した入門書です。
日本的な思想の流れを知りたい方におすすめの一冊です。
日本独自の哲学がどのように生まれ、
発展してきたのかを丁寧に説明しています。
特に、西田哲学や京都学派の思想が現代に
どのように影響を与えているのかも解説されており、
学術的にも興味深い内容です。
哲学を専門的に学ぶ人だけでなく、
一般の読者にも理解しやすい語り口で書かれています。
読後には、日本哲学に対する見方が大きく変わるかもしれません。
日本思想史ハンドブック…日本の思想の全体像を知る
タイトル…日本思想史ハンドブック
著者…苅部 直 (編集), 片岡 龍 (編集)
出版社…新書館
発売日…2008/2/1
思想史を俯瞰的に学べるハンドブック形式の一冊。
日本の哲学の流れを体系的に理解できます。
古代から近現代までの思想の流れを概観できるため、
初学者にも最適です。
各時代の代表的な思想家や
その背景について簡潔にまとめられており、
辞書のように活用することもできます。
専門的な研究にも耐えうる内容が収められており、
学術的な知識を深めたい方にもおすすめです。
日本思想の多様性を知ることで、哲学全般への理解が深まるでしょう。
小学館版学習まんが 2 西田幾多郎: 世界に影響を与えた日本人初の哲学者
タイトル…小学館版学習まんが 西田幾多郎
著者…西田幾多郎記念哲学館 (監修), みやぞえ 郁雄 (イラスト),平良 隆久 (著)
出版社…小学館
発売日…2013/8/19
日本哲学の大家・西田幾多郎の生涯を漫画で学べる一冊。
若い世代にも理解しやすい内容です。
西田幾多郎がどのように哲学と向き合い、
日本独自の思想を築いたのかをストーリー仕立てで描いています。
難解な哲学的概念も、漫画ならではの視覚的な説明で
スムーズに理解できるのが特徴です。
哲学を専門的に学ぶ前の導入書として最適であり、
大人にも楽しめる一冊です。
西田哲学のエッセンスを知りたい方に、ぜひ手に取っていただきたいです。
6. 現代思想の入門書
現代思想入門…思想の基礎をやさしく学ぶ
タイトル…現代思想入門
著者…千葉雅也
出版社…講談社
発売日…2022/3/16
ポストモダンや構造主義といった難解な概念を、
わかりやすく解説した入門書です。
現代哲学の重要なテーマを日常的な視点から説明し、
哲学を身近に感じられるよう工夫されています。
哲学初心者でもスムーズに理解できるように構成されており、
「哲学は難しい」という先入観を払拭してくれます。
これから現代思想を学びたい方におすすめの一冊です。
新・哲学入門…哲学的思考を鍛える
タイトル…新・哲学入門
著者…竹田 青嗣 (著)
出版社…講談社
発売日…2022/9/15
哲学の基本的な考え方を、
論理的に理解するための入門書です。
従来の哲学入門書とは異なり、
哲学の知識を学ぶだけでなく、
「哲学的に考える力」を身につけることを目的としています。
日常の疑問を出発点にしながら、
哲学的な思考法を実践的に学べるため、
哲学を学び始める高校生や大学生にも最適です。
6.東洋哲学をより深く学ぶ
自分とか、ないから。教養としての東洋哲学…心の平穏を
タイトル…自分とか、ないから。教養としての東洋哲学
著者…しんめいP (著), 鎌田東二 (監修)
出版社…サンクチュアリ出版
発売日…2024/4/23
自己探求と人生の意味を深く掘り下げる一冊です。
東洋哲学の根本的な考え方をわかりやすく解説しており、
心の平穏を求める方に最適です。
特に、仏教や道教、儒教に触れながら現代社会で役立つ哲学的な視点を提供します。
自己を超えた視点で生きるためのヒントが満載で、
精神的な成長を目指す高校生から社会人まで幅広い層におすすめです。
人間関係や仕事に対する考え方を変えるきっかけになるでしょう。
哲学初心者でも理解しやすく、手軽に学べるのが魅力です。
史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち…現代社会で生き抜く知恵を
タイトル…史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫)
著者…飲茶 (著)
出版社…河出書房新社
発売日…2016/10/6
東洋哲学の名著をわかりやすく解説した一冊で、
哲学に興味があるけれど敷居が高いと感じている方にぴったりです。
特に、各哲人の思想を現代の視点から解説しているので、
身近な問題にどう活かせるかがよく分かります。
仏教や道教、儒教など、さまざまな哲学的アプローチを学びながら、
現代社会で生き抜く知恵を得られるでしょう。
哲学初心者にとって、
東洋の哲人たちの思想を簡潔に学べる貴重なガイドブックです。
社会人としての視点や人生に対する新たな考え方を提供し、
より深い洞察力を養う助けになります。
まとめ、東洋哲学の本で思考と視野と思慮をレベルアップしていこう
東洋哲学の入門書を幅広くご紹介しました。
それぞれの哲学の魅力をしっかりと伝える書籍ばかりです。
まずは気になる分野から手に取り、
哲学の世界に触れてみてください。
読めば読むほど深まる哲学の魅力を、
ぜひ実感してみましょう。